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【職業訓練校でのリアルな体験談】ーメリットとデメリットー

労働問題

皆さん職業訓練校というものを御存知だろうか。

筆者は失業時に、設備科の6ヶ月コースに通った事がある。非常に貴重で有意義な時間を過ごしたので、筆者の体験談から、メリットデメリット含め書いてみる。

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1.職業訓練校とは?

主に、求職中の人を対象とした、無料の公的職業訓練の事。求職中でなくとも通う事が出来る。求職中の方を対象とした場合について述べてみたい。

老若男女年齢問わず誰でも受講出来るが、定員があり、多い場合は選抜試験がある。期間は3ヶ月~2年程度。

各都道府県に、職業能力開発センターのような名称で複数校存在する。

事務、WEB、IT、介護、資格、ものづくり等、非常に多種多様なコースがある。

ハローワークには多数の資料、職員による相談が出来る上、WEB上にホームページもあり、興味のある方はぜひ見て頂きたい。

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2.メリット

2-1 訓練校に通っている間失業保険の受給期間が延びる

何といっても、これが大きい。基本的に訓練校を卒業する迄失業保険を受給出来る。受給手続きの為、毎月ハローワークに行く必要も無い。

更に、受講手当として1日500円貰える。交通費も全額支給(上限があるかも)、訓練校内の設備やコピー機も無料で使用出来る。

2-2 資格等の受験日、受験対策が完璧

受講するコースによって、必要となる資格を説明してくれる上、最短日程で取得出来る、全ての資格の対策をしてくれる。過去問題も貰える。受験費用は自腹。

2-3 受講者全員が失業者なので、仲良くなりやすく、勉強もしやすい

男女比率は選んだコースの種類によるが、様々な年代の人間がいる上、失業者ばかりなので、気を使う必要が無い。

筆者が通った時は20代~60代で全員男だったが、女子も若干名いる時もある。

今まで勉強した事があまり無い人でも、雰囲気で勉強したくなるし、資格勉強も一緒に頑張れる。


StockSnapによるPixabayからの画像
2-4 就職対策もバッチリ

履歴書の書き方、面接の受け答え等は勿論、訓練校に求人が来るので、まずはその中から選び、就職が決まるケースが多い。

受講期間中に就職が決まり、途中で卒業する人間もいる。極力正社員採用を狙うべきで、間違っても派遣はやめた方がよい。

Juraj VargaによるPixabayからの画像
2-5 中学、高校に戻ったような感覚が味わえる

入学式、卒業式、朝会、時間割、遠足や、各種施設の見学等、昔に戻ったような気分が味わえる。
いじめのような事も基本的にほぼ無いと思われる。年齢幅も様々、更にみんな所詮失業者だからである。

卒業後も、同業種に就職する人間が殆どなので、同窓会的に付き合いも続く。

bridgeswardによるPixabayからの画像



3.デメリット

選ぶコースによっては失敗する

自分に全く合わない業種、興味がない業種、この先伸びしろが無い業種に入校すると、無駄かもしれない。失業保険は貰えるが。

全く人気が無いコースは、入校も簡単だが、訓練校に来る求人も無ければ、就職も無い。

4.マル秘情報、面白エピソード

筆者が知りうる限りのマル秘?情報をお伝えしよう。

①選考試験時の対策はしっかり行う

筆記試験は、中学レベルの国語、数学だが、ネット上に練習問題が載っているので、ぜひ事前に勉強して満点取れるレベルにした方がよい

面接では必ずスーツを着用して、遠慮せずに本気で話そう。




②離職理由によって、選考試験の合格率が全然違う

離職理由には、自己都合と会社都合があるが、会社都合の方が、選考試験で優先的に合格するのは間違いないと思われる。

③訓練校のコネで就職が決まるパターンが多い。

訓練校の教員は、企業の課長や部長が臨時で講義を行う場合も多く、訓練校自体にかなりのコネが存在する。気に入られれば、積極的に採用してくれる。

複数名の採用もしてくれる場合がある。

④人気のないコースは

筆者の訓練校には、ビル設備管理科、電気設備管理科、WEBプログラミング科、溶接科があったが、溶接科は、全く求人が無く、警備員の募集が一件だけだった。

選考する学科によって、その後の人生に極めて重大な影響があるので、適当に選ぶのは禁物。

失業保険の延長狙いの方はその限りではない。

⑤昼間から居酒屋に

講義が午前中で終わった場合は、昼間からみんなで居酒屋に行って飲んでいた事もある。

仲間が全員失業者だから多少の罪悪感も薄れ、非常に精神面で楽になる。

引きこもりやニートだったという人も結構いると思う。

5.就職

筆者も、訓練校の求人から就職出来た。

条件は中くらいのレベルだが、勤続12年何とか続いた。すぐ辞める人間もいるが、3年程度勤めれば、転職も何とかなる。何といっても、コネを入手できるのが大きく、卒業後も訓練校に顔を出し、訓練教官から情報を入手している人間もいる。

6.まとめ

あくまで筆者個人の体験からの意見である。

再就職や失業保険の延長等、お金の面からみても、失業後のリハビリや再スタートの観点からも、メリットはかなり多い。悩んでいる方は是非御検討頂きたい。

三流の大学や短大、必要の無い専門学校等はどんどん潰し、職業訓練校にして、様々な分野の学科を拡大、期間も一、二年として、通っているうちは失業保険を受給すれば、セーフティネットにもなる。

優れた人材を労働市場に供給出来るようにもなり、派遣などの非正規雇用を減らす事も出来る。一石三鳥である。

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