もう長い事使用されるようになった、YOUTUBEやTwitterに代表されるSNSであるが、極めて一方通行の言論の自由だけがまかり通る、偏った言論空間になってしまった感は否めない。個人の情報発信の道具というよりは、世論誘導の為のツールになってしまった。
1.YOUTUBE
1-1 歴史的変遷
YOUTUBEは、2005年にアメリカ人が設立したサービスであるが、現在はGoogleの子会社である。
初期~中期の頃までは玉石混交状態で、アニメやドラマ、映画等の動画が野放しにアップされていたり、かなり過激な内容の動画も普通に視聴する事が出来た(エログロはダメだが)。正直、この頃はかなり面白かったと言える。
ここ5年程になるだろうか、徐々に大手のメディアや資本が入ってから、検索上位に出てくる動画は、地上波テレビの二番煎じのくだらない番組が増加した。コロナ禍で、金に困った芸能人が多数参入したのも影響している。
広告表示も惨くなった。見たい動画よりも、CMの再生時間の方が多いのではないかと疑うほどである。個人YOUTUBERが増加しだしたのもこの頃からだと思う。
1-2 言論統制
最近では更に輪をかけて惨くなり、特定の意見や考えの動画をBAN(削除)してしまうという、言論統制に近い状態になった。
例として、
- 2020年のアメリカ大統領選に関しての選挙不正
- コロナに関しての様々な問題(マスク含む)
- ワクチンに関して(超過死亡含む)
- ロシアによるウクライナ侵攻
- 安倍元総理暗殺事件に関して
この手の問題に、疑問を呈した動画をアップすると、BANされてしまう事がある。確かに、やたら尖がった内容の動画や、陰謀論満載の動画を作成して、再生回数を稼ぐのは褒められたものではないが。
1-3 偏りの考察
正義や、悪、思想やイデオロギーや宗教というよりも、完全に政治絡みである。
しかも日本に直接関係ない事もBANされる。GoogleのAIとかアルゴリズムがどうなっているかは知らないが、明らかに誰かの思惑が入っているのは間違いない。公的機関の情報でもダメな場合がある。日本の憲法や法律よりも上位に位置している存在があると言わざるを得ない。
これに対抗しているのはニコニコ動画である。よほどでなければ動画が削除される事は無い。個人で作成する自由を求めている人はこちらに移ったともいえる。
2.Twitter
イーロンマスクが買収してから何かと話題のTwitterであるが、これまではやたらとSDGsであるとか、LGBTQであるとか、特定の人が好きそうな言葉がトレンドに上位に来ることが多かった。
また、捨てアカウントや複数のアカウントを利用しての工作、世論誘導、反対意見を複数で徹底的にボコるといういじめもある。いいねを押しただけで訴訟を起こされる自民党の杉田水脈議員のような事も起こった。
しかし、イーロンマスクは、既にCEO辞任を表明しており、今後も目が離せない所ではある。
イーロン・マスク氏、ツイッターCEO辞任表明 ただし後任見つかれば
(CNN) 米ツイッター経営者のイーロン・マスク氏は20日夕、同社の最高経営責任者(CEO)を辞任すると表明した。ただし後継者を決めてからの辞任になるとしている。自らの進退を問うユーザー投票で辞任賛成が多数を占めたことについて、マスク氏が直接的にコメントしたのは初めて。[後略]
イーロン・マスク氏、ツイッターCEO辞任表明 ただし後任見つかれば – CNN.co.jp
最終更新日時:2022年12月21日 13:32(日本時間)
アクセス日時:2022年12月22日 23:41(日本時間)
3.ファクトチェック
最近流行のファクトチェックであるが、これも注意しなければならない。
表向きは、フェイクニュースや陰謀論を撲滅する為に、情報を丹念に調べ、問題となっている情報の内容の真偽、正確性を検証する事をモットーとしている。
しかし、そもそも実施している団体は中立とは言えない所が多く、特定のメディア関係者や、企業によって運営されている。ファクトチェック対象の選び方も不明だ。本当にヤバい所には所詮突っ込まない。
4.今後の展開と問題点
一般的なユーザーに配慮する為に、SNSを健全な状態にするつもりが、返って不健全になってしまった感もある。正常にしていくのは地道な努力と時間が掛かるだろう。
絶対的に中立なメディアや、規制が無いプラットフォームは存在しないのであろうが、特定の企業や団体が、異常に大きな力を持ち、言論の自由を操縦するのは非常に危険な事である。
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