【日本で全く報道されないエプスタイン事件】ー同様の事が日本で起こる可能性は？

皆さんは、「エプスタイン事件」という言葉を聞いた事があるだろうか？

アメリカの大富豪で実業家のジェフリー・エプスタインという人物が、孤島に未成年の少女を集めて売春させており、更に、顧客に政財界の有力者や王族などのそうそうたるメンバーがいた事で、とんでもない大スキャンダルになった事件である。

世界的には大ニュースであるが、日本では全くと言っていいほど報道されなかった。それどころか、陰謀論説も囁かれた。

事件の細かい部分に関しては、置いておくとしても、現実的に同様の事が起こるのか、実際あり得るのかという事を考えてみた。

１．実際、未成年の売春島などあり得るのか

いくら、数千億単位の資産を保有する大金持ちであり、政財界、司法、メディア、裏社会等を操れるような立場であったとしても、同様の事をするには、大量の従業員、物資、手続き、根回しが必要になる。

昔と違い、至る所に監視カメラがあり、個人でも動画や写真をバンバン撮影して、即座にネットに流せる現代においては、非常にリスクが高いと言わざる負えない。

普通の売春組織なら、実際存在するのだろうが、未成年となると、さすがに世間も黙っていない。

更に、一つの疑問が沸いてくる。未成年とは正確に何歳か？である。

これが非常に重要で、例えば、日本でも15～18歳位の未成年が在籍するデートクラブや、売春組織は少なからず存在し、ニュースにもなるし全国的に珍しくないのかもしれない。高校生が珍しくないとすれば、中学生も年を誤魔化して働いていても不思議ではない。

だが、小学生となると話は別である。中高校生なら、たまに家出少女をアパートに住まわせて云々・・で逮捕者が出てニュースになっているが、小学生が長期的に行方不明だとかになると、非常に大事になる。

さすがに、警察も本気になるだろうし、この手の話はマスコミがすぐに飛びつく。システム的に運用するには、リスクが大きすぎるのである。

だが、一昔前迄、いや現在もだが、ジュニアアイドルによる過激な露出等、未成年の性の商品化が普通に日本でもあった事を考えると、どうしても疑念は拭えないものがある。

最近の小学生は、不登校児や引きこもりも非常に多く、小規模の集団、組織による犯罪、個人間の人身売買は存在する可能性はある。男性なら、「関西援交」という言葉を聞いた方はいるだろう。

少し似た話として、プチエンジェル事件というのがあった。これも、いずれ取り上げてみたい。

その後、複数の未成年者への性的暴行などの容疑で逮捕・有罪となり表舞台からは失脚した。寄付を通じて政財界の有力者、王族に広い人脈を持っており、彼らへの売春斡旋疑惑も噂され大きなスキャンダルになった。

実際、売春斡旋疑惑の真偽如何に関わらず、エプスタインとの付き合いがあっただけで、役職を追われた人間が多数存在する。

エプスタインの人脈は、ビル・クリントン元アメリカ大統領、実業家ビル・ゲイツ、メディア王ルパート・マードック、ブルームバーグの創始者マイケル・ブルームバーグ、俳優のアレック・ボールドウィン、歌手のマイケル・ジャクソン、

ケネディ家、ロックフェラー家、ロスチャイルド家、イギリス王室のアンドルー王子、サウジアラビアの王太子ムハンマド・ビン・サルマーン等々（書き切れない）様々である。ビルゲイツは、エプスタインとの付き合いが発覚し離婚した。

2019年8月10日、勾留されていたニューヨーク州の矯正施設内の独居房内で首吊り自殺したと発表されたが、一部他殺を疑う声が多く、いまだに謎が多い。

また、一連の児童買春は、エプスタインと同居していた恋人のギレーヌ・マクスウェルが仲介、加担していたとされ、エプスタイン死去のあと逃亡、翌2020年7月に潜伏先のニューハンプシャー州で逮捕された。2022年6月、ニューヨーク連邦地裁で禁固20年の刑が言い渡されている。

日本でも昭和30年くらい迄は、労働力や性的搾取を目的とする、児童の人身売買が結構存在したが、さすがに現代では中々難しいと思われる。

また、エプスタインが所有していたアメリカ領ヴァージン諸島のように、様々な面で抜け道が多くある島々も日本には少ない。小規模の集団による犯罪以外では、大規模に売春島を運営するのは難しそうだ。

日本では、隠れて大規模に行うよりも、「パパ活」、「援助交際」等と、呼び名をソフトに言い換えて公然と売買春が存在している事の方が怖いのかもしれない。報道の自由度のランキングで韓国以下の日本では自浄作用は効かない。