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【六公四民の時代へ】ー江戸時代の五公五民よりも厳しい現代日本の税金制度

政治

江戸時代の税制はだいたい五公五民であった。

半分も持っていかれるのか?と思った方、ちょっと待ってほしい。現代日本の私達の税金はもうすぐ六公四民である。実体験を元に述べてみたい。

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1.筆者の給料明細から税金の負担率を計算

例として、恥かしながら筆者の給料明細を見てみよう。2021年3月の給料明細である。ちなみに派遣ではなく正社員である。

支給項目\控除項目自己負担会社負担支給額
基本給227000健康保険料1579215792
時間外手当31964介護保険料28642864
その他手当29200厚生年金料2928029280
雇用保険料864
所得税6210
住民税16100
総支給額288164控除合計7111047936217054

・健康保険は医療費が3割負担になり、年金は一応、老後に納付額に応じて支給される予定ではあるが、広義で税金として計算する。

・消費税は10%として計算する(軽減税率は無視する)。

・月毎に収入は異なるし、賞与有無を考慮すると割合は変わるが、あくまでひと月の計算である

・収入や居住地域によって、社会保険料の負担率や住民税に差が出る為、全ての人に当て嵌まるわけではない。また、税理士の正式な計算方法では無く、筆者のざっくりした計算であるのは御了承頂きたい。

負担率の計算

社会保険料の会社負担分は、本来従業員に給与として支払う金額から控除をしている。実質個人が負担をしているのと変わらないので、総支給額にも控除額にも同額加算する。

真の総支給額=総支給額(288164)+会社負担社会保険料(47936)=336100(円)

真の控除額=社会保険自己負担(71110)+社会保険自己負担(47936)=119046(円)

給与振込時負担率=真の控除額(119046)/真の総支給額(336100)≒0.3541=35.4%

次に給与を全て生活費につぎ込んだと仮定して、消費税10%を引く

生活費に掛かる消費税=差引支給額(217054)×消費税率(0.1)=21705.4(円)

自己負担(社会保険負担+消費税10%)=119046+21705.4=140751.4(円)

自己負担率=自己負担(140751.4)/真の総支給額(336100)≒0.418=41.8%

収入の40%が税金として消える計算になる。おおよそ四公六民か。と思ったが、まだまだある。税金の種類は実は50種類(驚愕!!)あった。関係ありそうな所で、自動車税、酒税、たばこ税、贈与税、相続税、地価税、etc…

これを計算するのはかなり難しそうなので、財務省のデータを参考にすると、令和4年度の国民負担率は(見通し)、46.5%になりそうだとの事であった。あくまで平均値である。

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2.江戸時代は、ほぼ五公五民

江戸時代は一応、四公六民であったが、江戸中期以降は五公五民になった。勿論、各地の諸藩によっても違い、六公四民だっだり、賦役もあったり、現在と安易に比べる事は出来ない。

あまりに酷ければ、一揆が起こる可能性もあったが、これは実際の所、現代のデモに近い。

Dominic WunderlichによるPixabayからの画像

江戸中期辺りまでは、一揆も比較的穏やかな面があり、、建物を多少傷つける程度で、略奪や放火、殺傷などは厳しく禁じられた。

藩側としても一揆が頻発すると、管理体制が疑われ、最悪改易の可能性もある為、武力を持って鎮圧する事はあまり無く、鉄砲を使用するには幕府の許可も必要だった。

首謀者は、磔になるわけだが、かなり効果的であった。

また、幕府は新田開発をずっと推奨しており、収穫量が増える事もあった。が、更に検地が行われ、租税を取られる事もあった。

江戸時代は常に、飢饉や食糧不足との戦いであるが、農民には副収入(内職、漁)もあり、現代日本人が考えるよりも、生活に余裕があったのではないかという見方もあるらしい。

3.現代日本はそろそろ六公四民?

今の所は、江戸時代と比較しても同じくらいといえるが、一時的に贈与税、相続税、地価税を支払う事になれば、税金は跳ね上がる。

今後社会保険料の負担料の改定や、消費税のアップ、新しい税を取られるとすると・・やはり60%程度の負担率はそう遠い未来ではない。

7月10日の参議院選挙で自民党が普通に勝てば、今後三年間は国政選挙が無い為、増税し放題である。更に少子化が加速するのも間違いない。

これに対抗する為には、自身の趣味や特技を生かした内職に勤しむか、株や投資による不労所得を目指すか、後は・・・。

徳川家康が「百姓は生かさず殺さず」といったらしいが(謀臣の本田正信説もある)、政府にとっては、「現代日本人も生かさず殺さず」が本音のようだ。

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