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【風雲急を告げる台湾海峡】ー中国による侵略

政治
ChickenonlineによるPixabayからの画像

今度は台湾。ここ数年の世界的な混乱状況に引き続き、更に大事が起こりそうだ。

台湾問題にアメリカが介入し、米中戦争になれば、即第三次世界大戦になる。

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1.アメリカ合衆国下院議長、ナンシーペロシ氏台湾訪問

「台湾守る決意示した」 ペロシ氏、訪問成果強調

米下院議長による25年ぶりの台湾訪問を終えたペロシ氏は3日、声明を発表し、訪台は「米国の台湾との連帯を強く打ち出すメッセージだ」とし、中国の軍事圧力に直面する中で「台湾の自由を守る米議会の決意を示した」と成果を強調した。[後略]

「台湾守る決意示した」 ペロシ氏、訪問成果強調 – 産経ニュース (sankei.com)
最終更新日時:2022年8月04日 07:32(日本時間)
アクセス日時:2022年8月06日 07:47(日本時間)

ナンシーペロシ氏は、アメリカ合衆国下院議長であり、大統領、副大統領に次ぐ第3位の地位にある。

No.3が訪台しただけでこの騒ぎなので、中国側が台湾問題に尋常ならざる神経を尖らせているのは間違いない。

下院議長(No.3) →副大統領(No.2) →大統領(No.1)という圧力を掛けられていく可能性もある。

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2.何故この時期にペロシ氏が訪台したのか

表向きは、台湾の民主主義の為とか、力による領土変更を認めない等、綺麗事を並べてはいるが、ウクライナとロシアの戦争もまだ継続状態にある中で、No.3に当たる人物が訪台すれば、世界的にも、中国的にも、極めて大きな爆弾の導火線に火をつけるようなものである。

台湾の要請か、アメリカの要望か、両方かは不明だが、何故この時期にという疑念が湧かざるを得ない。

2022年11月に行われるアメリカ中間選挙へ向けての、米民主党のパフォーマンスとも考えられるし、アジアでひと騒動起こそうと画策しているとも考えられる。

紛争が起きれば大喜びの軍産複合体が舌舐めずりしているだろう。

3.中国軍による、台湾海峡封鎖

中国軍が「台湾封鎖」大規模演習開始…弾道ミサイル11発発射、5発が日本EEZ内に落下

【北京=大木聖馬、台北=鈴木隆弘】中国軍は4日、台湾を取り囲む6か所の海空域で、弾道ミサイルなどの発射を含む「重要軍事演習」を開始した。

ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問への対抗措置で、台湾封鎖などを念頭に置いた異例の大規模演習となる。

日本政府によると、中国の弾道ミサイル5発が初めて日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。演習は7日まで続く予定で、日本や台湾は警戒を強めている。

中国軍が「台湾封鎖」大規模演習開始…弾道ミサイル11発発射、5発が日本EEZ内に落下 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)
最終更新日時:2022年8月04日 23:20(日本時間)
アクセス日時:2022年8月06日 09:47(日本時間)

直近では、1996年に台湾海峡危機が起きている。

独立姿勢を強めていると中国が警戒していた李登輝総統が、初の民主選挙で選ばれる可能性が高くなり、中国は台湾海峡のふたつの海域を封鎖して、軍事演習としてミサイルを発射。

ちなみに1996年もアメリカは民主党政権(ビルクリントン大統領)であった。

4.台湾海峡の重要性

何故日本にとって台湾が重要なのか?これには「シーレーン」が深く関わっている。

「シーレーン」とは、経済や貿易等における海上交通路の事で、有事の際でも必ず確保しておかなければならないものである。

日本のシーレーンは、台湾とフィリピンの間のバシー海峡から太平洋、台湾南部や東部を通過しており、台湾有事となれば日本のシーレーンの安全が脅かされることになる。

台湾とは複雑な事情により国交が無いものの、西側の自由主義陣営に属しており、現在でも友好的な関係である為、シーレーンが脅かされる事は無かった。

しかし、台湾有事や、台湾を中国が完全に支配する事になれば、海峡を封鎖されただけで日本は干上がる。という事は実質属国化してしまうという事である。

シーレーンの安全性が確保出来ない場合、迂回ルートを通る必要があり、インドネシアやフィリピンの方を通過する事になるが、これははかなりの遠回りとなり、日数や運送料的にも多大なコストが生じる。日本経済に大打撃だ。

5.日本は如何に

「台湾有事は日本有事」、少し前から言われている事だが、相変わらず煮え切らないのが日本政府である。

今頃になって防衛費を増やそうとか、敵基地攻撃能力の保有がどうたらというのは遅きに過ぎる。

日本は武力行使をせず、自衛隊も戦死せず、敵兵を一人も殺さず、アメリカにはいい顔をし、中国には恨まれず、台湾が助かればいいなあという、極めて難しいミッションを実行しようとしている。

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