2023年10月17日に「日本保守党」の結党記者会見が開かれた。
会見では、放送作家、小説家の百田尚樹氏が代表に就任したことを発表。また、減税日本の河村たかし氏(名古屋市市長)が共同代表に、更に、河村市長が代表を務める地域政党「減税日本」と特別友党関係を結んだ事も発表した。
そもそもこの「日本保守党」、2023年6月に百田氏が自身のYouTubeで、LGBT法案が成立したら、保守政党を立ち上げると宣言したのがスタートである。
さて、この日本保守党、ネットでの話題は中々凄まじいものがあるが、今後の展開はどうなるであろうか。考えてみたい。
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1.日本保守党が旋風を巻き起こす可能性
筆者は、可能性はあると見ている。理由としては、
1.理念が明快である事。
2.時代の趨勢を掴んでいる事。
3.中々の人物が揃っている。更に、応援する著名人多数。
4.減税日本と特別友党関係を結ぶ等、長期的視野で勢力拡大を考えている事。
1-1 理念が明快である事
「LGBT法案が成立すれば、社会の根幹をなす家庭や、皇室制度が崩壊し、日本が徹底的に破壊される恐れがある」。これが、百田氏による結党の決意である。
重点政策は、「日本の国体、伝統文化を守る」「憲法9条改正、移民政策の是正」「消費税減税」「電気自動車への補助金廃止」「再エネ賦課金の廃止」「LGBT理解増進法の改正(児童への教育に関する条文削除)」「議員の家業化を止める」ほか、これから日本が抱える問題点を大体おさえている。
1-2 時代の趨勢を掴んでいる
日本のマスコミでは、やれ、多様性だとか、LGBTにジェンダーだとか、移民だのといった言葉を耳にする事が多い。
だが、移民先進国のヨーロッパでは、移民が暴動を起こしたりする事件も多く、そろそろ移民を制限する方向に向かうのではないかと考えられる。
フランスの国民連合党首のマリーヌ・ルペンや、ドイツの為の選択肢、イタリアのメローニ首相など、極右や、右派と呼ばれている政党(実は普通の保守)や、人物が台頭してきている。
これらの政党は、移民やイスラム教徒、EUへの批判、反グローバリゼーションの立場を掲げており、欧州の10年後追いの日本でも、同様に保守政党が台頭していくのは間違いないと思われる。
1-3 応援を表明している著名人
事務総長にジャーナリストの有本香氏、結党メンバーに荒川区議の小坂英二氏、法律顧問に北村晴男弁護士、名古屋市長の河村たかし氏がいる。
また、結党記念パーティーの招待客として、作家、ジャーナリストの門田隆将氏、国際政治学者の島田洋一氏、経済学者の高橋洋一氏、産業遺産情報センター長の加藤康子氏、編集者、実業家で、株式会社幻冬舎代表取締役社長の見城徹氏、投資家、評論家の猫組長、大王製紙元会長の井川意高氏、イスラム思想研究者の飯山陽氏・・・等、著名人多数。
1-4 減税日本と特別友党関係を結ぶ等、長期的視野で考えている事。
出来たばかりの党だし、国会議員がいるわけでもない。勿論、すぐに政権を取れるわけでもない。最初から焦る必要は無いし、10年、20年のスパンで物事を考えて行けばよい。
国会議員が10人、20人くらい誕生するようになれば、結構面白い事になる。何らかのタイミングでキャスティングボードを握れる可能性が出てくるからだ。れいわ新撰組や、参政党にも同様のチャンスがある。
2.他の勢力からの攻撃
他の保守層からの攻撃が実は多い。自民党からの攻撃もあるだろうし、保守を分断するなという人間もいる。あえて名前は出さないが、明らかに金を貰って叩いている勢力も確実に存在すると思う。
リベラル勢も、もちろん敵勢力であり、ほくそ笑んで見ているかもしれない。
wikipediaにも、かなり批判的に書いている人間がいるので注意されたし。wikipediaは、現代では万人が見るサイトなので、有る事無い事書かれていると、真に受けるバカが多数出てくる。
3.今後の展開
日本保守党は、朝8等のYouTube動画や、X(旧Twitter)での発信が多く、かなりの登録者数、視聴者数を誇る。これは大きな武器だし、今後も継続していく事だろう。
後は、日本全国へどの程度波及していけるかが課題である。都市部を取りに行くか、地方を取りに行くか。恐らく最初は、名古屋含む都市部での勝負になるだろう。中核を為す強烈な支持母体も欲しい。作ってみてはどうだろうか?
まずは、衆参どちらでもいいが、国会議員を一人誕生させて、国政政党になる事である。現実的に、いきなり衆議院はキツイので、参議院比例狙いになると思う。
失敗のパターンとしてよくあるのが、大物議員が数人集まって新党を作って、勢力拡大出来ず、結果的に大きい政党に吸収されて終わる事である。
日本保守党はこのパターンではないので、一人国会議員を誕生させ国政政党になれば、そう簡単に潰れない。完全に0から新党を作った、N国と参政党は実はかなりしぶといと見ている。
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