2024年4月16日に告示され、4月28日に投開票される、東京15区衆議院補欠選挙。
東京・江東区長選挙をめぐる選挙違反事件を受け、柿沢未途前法務副大臣が議員辞職した事に伴う選挙である。
9人の候補者が乱立し、激戦の様相を呈している。初陣の日本保守党は?国政政党になったばかりの参政党は?
非常に注目度が高く、面白い選挙になりそうなので、取り上げてみた。
1.立候補者一覧
・福永活也氏(NHKから国民を守る党)
・乙武洋匡氏(無所属)
・吉川里奈氏(参政党)
・秋元司氏(無所属)
・金沢結衣氏(日本維新の会)
・根本良輔氏(つばさの党)
・酒井菜摘氏(立憲民主党)
・飯山陽氏(日本保守党)
・須藤元気氏(無所属)
並びの順番は届け出順。
2.様々な思惑、戦略が乱れ飛ぶ
東京江東区という土地に加え、選挙違反事件を受けて前職が議員辞職した事に伴う選挙であり、更に立候補したのが過去最多となる9人である。非常に目立つ選挙で、メディアの露出度も高い。
これを利用して、とりあえず次の選挙の為に名を売ったり、政党の知名度を上げようという考えの立候補者も少なからず存在する。というか、かなり多い。露骨なトラブルや騒動を巻き起こしたがる人間も増えている。
東京都知事の小池百合子氏の動向も注目されていたが、乙武氏の応援に回る形になった。
3.選挙の予想(女性候補有利か?)
選挙違反事件を受けて前職が議員辞職した事に伴う選挙なので、有権者はクリーンな候補者を求めていると思う。おそらく女性候補が圧倒的に有利。
現時点で何らかの不正問題が取り上げられていたり、過去に女性問題で騒がれた候補者はかなり厳しい。
順当に行けば、酒井菜摘氏(立憲民主党)、金沢結衣氏(日本維新の会)、この二人でワンツーフィニッシュになる可能性が高いと思われる。
酒井氏に関しては、共産党が独自候補の擁立を見送り、酒井氏の支援に回った事が大きい。金沢氏は、前回の第49回衆院選(2021年10月31日)で、同じ東京15区に出馬し、約4万5千票獲得している。これもかなり大きい。
だが、候補者乱立のおかげで、両名の票数は目減りしそうである。
4.新興勢力の日本保守党は?参政党は?
4-1 日本保守党は?
日本保守党は、飯山あかり氏が先陣を切る事になった。
飯山あかり氏は、イスラム思想研究家で、麗澤大学客員教授、YouTuberとしても、登録者数20万人を超える程の人気がある。
選挙戦では、3,4番手辺りからどれだけ猛追を見せられるかがカギである。
4-2 参政党は?
参政党の吉川りな氏は、現在は3人の子育てをしながら看護師として働いている。いかにも参政党らしい候補者である。
参政党としては、一定の得票数(1万票とか、2万票とか)を目指していると思われる。激戦区で何票取れるか、他党と比較して何票取れるか、今後の勢力拡大を考えた上で非常に重要である。
4-3 両党で統一候補を出してみるとか?
両党が独自で候補者を出して、保守分裂になるよりも、統一候補を出せば、当選確率は上がる上、自民以外で明確に保守の旗を立てる事になる為、一部では切望した人も多かったと思う。
両党ともに、LGBT法案には反対の立場を表明しており、政策面で違いはあるにせよ、共闘出来る部分は多いはずだ。
だが、そんなに簡単にいかないのが、この世の常である。両党は様々なトラブルも抱えているし、出来たばかりの政党の為中々難しいのかもしれない。
だが、来年の2025年度末までは、衆参両議院で必ず選挙があるので、必ず選挙区の調整の話は避けられなくなるはずだ。今後に期待する事にしよう・・・。
5.まとめ
あまり下手な事を書くと、公職選挙法違反になる恐れもあるので、歯切れが悪い(笑)。
自分の選挙区では無いという人でも、競馬の予想をする気で注目してみるのも面白いかもしれない。
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