少し前から話題に上がる「コオロギ食」。
世界の人口増加に伴い、食糧需要が増加している中で、効率的に大量生産が可能なコオロギは、食糧供給の安定に寄与する可能性があるらしい。
だがしかし、どこの誰が、好き好んで虫なんぞ食いたいのだろうか。色々考えてみた。
1.コオロギを食べさせたい理由
結論から言うと、単なる金儲けである。勿論、貧乏人は虫でも食ってろ、というお偉方の気持ちもある。
昆虫食という新規産業に政府の補助もついて、メディアが煽れば、やはり儲かるだろう。食糧産業の一角を占める可能性も否定出来ない。
おまけに国連様が主導している「SDGs」にも、ピッタリである。
2.一般的に言われている、コオロギ食について
2-1 環境への影響が少ない
- コオロギの飼育には、水や餌が少量で済み、牛や豚などの伝統的な家畜に比べて温室効果ガスの排出量が格段に少ない。
- 飼育スペースが少なくて済み、土地の利用効率が高い。
2-2 栄養価が高い:
- コオロギは高たんぱくで、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルが豊富である。
- 食品としてのバランスが良く、健康的な選択肢とされている。
2-3 食糧安全保障
- 世界の人口増加に伴い、食糧需要が増加している中で、効率的に大量生産が可能なコオロギは、食糧供給の安定に寄与する可能性がある。
- 農業の多様化を促進し、食料供給チェーンのリスク分散に役立つ。
2-4 経済的利益
- コオロギの養殖は比較的低コストで開始出来る為、特に発展途上国において新しい収入源となる可能性がある。
- 持続可能なビジネスモデルを提供し、地域経済の発展に寄与する可能性がある。
2-5 倫理的な側面
- 伝統的な畜産に比べて動物福祉の観点からもコオロギの養殖はより倫理的とされる事がある。コオロギは狭いスペースでもストレスが少なく、密集して生活することに適応している為。
3.やはり、コオロギを食べない方が良い理由
3-1 アレルギーのリスク
- コオロギには甲殻類に含まれるキチンが含まれており、エビやカニにアレルギーがある人はコオロギに対してもアレルギー反応を起こす可能性がある。
- また、コオロギ食は漢方では微毒があり、不妊薬でもあり、妊婦には禁忌とされている。
3-2 文化的・心理的抵抗
- 多くの文化において昆虫食は一般的でなく、心理的な抵抗感が強い。虫が大嫌いな人間も多数存在し、食材として受け入れるのは論外と感じる人も多い。
3-3 食品安全の懸念:
- コオロギが適切に養殖・加工されない場合、病原菌や寄生虫のリスクがある。特に衛生管理が行き届いていない環境で生産されたコオロギにはリスクが伴う。
- 最初の内は、原材料表示にコオロギと表示されるのかもしれない。だが、いずれ消えるか、別の名称で呼ばれるようになる。「何とかパウダー」みたいな。
- 自分は食べないから大丈夫、と考える人も多いだろうが、様々な食品に使われるだろう。パンや、麺類、パスタ、調味料やお菓子、アイス、飲料水、気づいた時には既に遅しである。
- 倫理的・動物福祉の問題:
- 昆虫も感覚を持つ生物であり、大量養殖や殺処理に関する倫理的な懸念が一部の人々人間に存在する。昆虫に対する扱いについても議論が必要とされている。
- 栄養バランスの問題:
- コオロギだけを食べる事は栄養バランスが偏る可能性があり、他の食材と組み合わせることが重要である。バランスの取れた食事を確保するためには他の食品との併用が必要になる。
- 生態系への影響:
- 大量のコオロギを養殖することで、意図せずに野生の昆虫や他の生物群に影響を及ぼす可能性や、養殖場から逃げ出したコオロギが生態系に与える影響も考慮する必要がある。
4.まとめ
筆者は長い長い人類史において、食品の選別は既に終わっていると考える。そもそも、イナゴは食用とされているのに、コオロギを食べない時点で(日本国内でも一部食べる地方はあるが)正解は出ている。
その内、スズムシは?カマドウマ(便所コオロギ)は、フナムシは?という事になる。自分の子供に、コオロギなんぞ食わせたい親がいるのだろうか?
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